セルフチェックで髪質を知ろう！髪の毛の構造などについても詳しくご紹介

髪をケアしたいと思っていても、どんなスタイリング剤やシャンプーを選んだらよいかわからないという方が多いのではないでしょうか？より良いヘアケアをするには、ご自身の髪質を理解しておく必要があります。今回は自分でできる髪質のセルフチェックについてご説明します。

1. 髪の毛の構造

髪の毛はキューティクルとコルテックスと呼ばれる、たんぱく質が主成分の層によって構成され、キューティクルは髪の表面を覆っている外側の層で、一枚が少しずつ位置をずらしながら重なっています。キューティクルの層が厚いほど、髪の毛を保護する力も強くなるので健康的な髪になります。しかしキューティクルは摩擦に弱いので一旦はがれてしまうと元には戻りません。

一方、髪の毛の内側の層のことをコルテックスと呼びます。コルテックスは皮質と呼ばれる髪の85％～95％を占めるといわれている重要な部分です。キューティクルと異なる点は、一度ダメージを受けてしまっても、外から成分を入れて補修することが可能というところでしょう。

また髪の毛は一般的に12％～13％の水分を保持していますが、髪の毛がダメージを受けると水分量が少なくなり、7％を下回ると表面のキューティクルが剥がれてしまうので、日々のヘアケアなどを怠らないなどの注意が必要です。

2. 髪質の決まり方

人によっては毛量が多かったり少なかったり、また髪が硬い方や柔らかい方などさまざまです。髪質はキューティクルとコルテックスの差や頭皮の毛穴の形によって決まります。

キューティクルの層が厚く、コルテックスの密度が高い方は太くて硬い髪質で、毛量が多く見えます。コシが強く直毛であることが多いので、ストレートの長髪が映える反面、ボリュームが抑えづらいという難点があり、剛毛と呼ばれているのです。

一方でキューティクルの層が薄く、コルテックスの密度が低く隙間がある状態の方は、細くて柔らかい髪質の方で、軟毛と呼ばれます。ツルツルした髪である方が多く、型が残りやすいのでヘアアレンジがしやすい反面、髪にコシがないので根元にボリュームが出にくく髪が薄く見られる場合があるでしょう。

また頭皮の毛穴の形によって、直毛かくせ毛なのか髪質が変わってきます。頭皮の毛穴が真っ直ぐな方は直毛が、毛穴が曲がっている方はクセのある毛が生えてくる傾向があります。

3. 髪質のセルフチェックの仕方

ご自身の髪質を知ることで、必要なケアや自分に似合うヘアスタイルを把握できます。「自分は直毛だ」と思っていても実は違っているという場合があるので、参考にしてみてください。

3-1. 髪の毛を1本ハサミで切る

まず、髪の毛を1本ハサミで切ります。この時さまざまな要因でダメージを受けやすい外側の髪の毛ではなく、できるだけ平均的な髪質をしている内側の髪の毛を選びましょう。また引っ張って抜いてしまうと余計なくせができてしまうので、正常なチェックができなくなります。必ず引っ張らずにハサミを使用しましょう。

3-2. 手触りを確かめる

切った髪の毛をつまむように持ち、毛先に向けてなぞるように触ってみましょう。この時凸凹しているか滑らかな指通りかを確認することで、直毛なのかクセ毛なのかがわかります。

まず引っかかりがない場合は直毛に当たり、一方で凸凹していたり、うねりやねじれが発生していたりしている場合はクセ毛である場合が多いでしょう。うねりがあるタイプのクセ毛は濡らすと真っ直ぐになり、ねじれがあるタイプのクセ毛は濡らしても真っ直ぐにならないことが多くあります。さらに、細くうねっている方は縮毛というくくりに入ります。髪の毛が縮れているので天然パーマの方に多い髪質です。